監修:弁護士 和田 慈朗(埼玉弁護士会所属/大宮ありあけ法律事務所)
肺がんと診断されたけれど、昔の仕事でアスベストを吸っていたかもしれない。肺がんは、喫煙などほかの原因でも起こるため、アスベストが原因かどうかの確認が大切になります。
肺がんは、喫煙など、アスベスト以外の原因でも起こる病気です。そのため、アスベストが原因の肺がんと認められるには、仕事の内容や期間、医学的な所見などを、ていねいに示していく必要があります。
こんな疑問はありませんか?
- 肺がんの原因がアスベストかどうか、わからない
- たばこを吸っていたけど、補償は受けられる?
- どんな検査の結果が必要?
- 亡くなった家族の肺がんも対象になる?
この記事でわかること
- アスベストによる肺がんの特徴
- 認定されるためのポイント
- 受けられる補償
アスベストによる肺がんの特徴
アスベストを吸い込むと、長い年月を経て肺がんを発症することがあります。ただ、肺がんは喫煙など、アスベスト以外の原因でも起こる病気です。そのため、中皮腫と比べて、アスベストが原因かどうかが慎重に判断されます。
認定されるためのポイント
- アスベストにさらされる仕事を、どのくらいの期間していたか
- 胸膜プラーク(胸膜にできるアスベスト特有の変化)など、医学的な所見があるか
- 肺の中のアスベストの量など、検査の結果
POINT 医学的な所見は、レントゲンやCTの画像、手術や検査の記録から確認されることがあります。カルテや画像の記録は、早めに確保しておきましょう。
肺がんとアスベストのご相談を受け付けています
職歴や検査の結果を伺い、補償を受けられる見込みをご説明します。
受けられる補償
アスベストが原因の肺がんと認められれば、労災保険の給付や、建設アスベスト給付金、国との裁判による賠償金などを受けられる可能性があります。どの制度の対象になるかは、働いていた場所や時期によって異なります。詳しくは「アスベスト被害で受けられる補償」をご覧ください。
喫煙歴がある場合
喫煙歴があっても、アスベストによる肺がんと認められる場合があります。喫煙していたからといって、補償をあきらめる必要はありません。
医学的な所見の確認のしかた
- レントゲンやCTの画像で、胸膜プラークなどがないか、医師に確認してもらう
- 手術や検査で取り出した組織が残っていれば、アスベストの量を調べられることがある
- 通院していた病院に、画像や記録が残っているかを確認する
POINT 病院の記録は、保存期間が過ぎると処分されることがあります。必要な記録は、早めに取り寄せておきましょう。
よくある質問
Q. 喫煙歴があると、補償は受けられませんか?
喫煙歴があっても、アスベストによる肺がんと認められる場合があります。あきらめずにご相談ください。
Q. 扱った期間が短い場合は?
作業の期間が短い場合は、医学的な所見などがより重要になります。状況を伺って、見通しをご説明します。
Q. 亡くなった家族の場合は?
ご遺族が、亡くなった方の職歴や医療記録を調べて、補償を請求できる場合があります。
まとめ
肺がんがアスベストによるものと認められれば、労災や給付金などの補償を受けられる可能性があります。
職歴や医療記録の確認が大切です。まずはご相談ください。