監修:弁護士 齊藤 翔平(埼玉弁護士会所属/大宮ありあけ法律事務所)
酔ったうえでの口論から手が出てしまった、通勤中の電車内でのトラブルがエスカレートしてしまった。暴行・傷害事件は、ふだん刑事事件とは縁のない人でも、当事者になりうる身近な刑事事件です。
こんな疑問はありませんか?
- 相手を殴ってしまった
- けががなくても、罪になる?
- 相手から先に手を出された
- 示談すれば、不起訴になる?
- 逮捕されることはある?
この記事でわかること
- 暴行罪と傷害罪の違い
- 捜査の流れ
- 示談と不起訴の見通し
暴行罪と傷害罪の違い
| 暴行罪 | 殴る・押すなどの暴行をしたが、けがをさせなかった場合 刑罰:2年以下の拘禁刑、30万円以下の罰金、または拘留もしくは科料 |
|---|---|
| 傷害罪 | 暴行によって、相手にけがをさせた場合 刑罰:15年以下の拘禁刑、または50万円以下の罰金 |
けがの程度や、凶器を使ったかどうかなどによって、処分の重さが変わります。
捜査の流れ
その場で現行犯逮捕されることもあれば、後日、警察から呼び出しを受けて在宅で捜査が進むこともあります。逮捕された場合の流れは「逮捕されている場合の刑事事件の流れ」で解説しています。
暴行・傷害事件のご相談を受け付けています
被害者との示談の交渉は、弁護士にお任せください。
示談と不起訴の見通し
暴行・傷害事件では、被害者との示談が成立しているかどうかが、不起訴になるかどうかに大きく影響します。けがが軽く、示談が成立している場合は、不起訴になる可能性が高まります。
POINT 加害者が被害者に直接連絡を取ると、かえってトラブルになることがあります。示談の交渉は、弁護士を通じて行いましょう。
相手にも落ち度がある場合
相手から先に手を出された、正当防衛にあたる事情があるなどの場合は、その事情を取調べで適切に伝えることが大切です。
示談金の考え方
- 治療費や、通院の交通費
- 仕事を休んだ分の損害
- けがの程度に応じた慰謝料
- 壊れた眼鏡や服などの弁償
示談金の金額は、けがの程度や、事件の状況によって大きく変わります。弁護士が、相場を踏まえて交渉します。
よくある質問
Q. 相手のけがが、診断書より重くなりました。
けがの状況が変わった場合は、示談の内容にも影響することがあります。示談の前に、けがの状況をよく確認しましょう。
Q. 正当防衛だと主張したい
正当防衛が認められるかは、相手の攻撃の内容や、こちらの対応の程度などから判断されます。事情を詳しく伺って、見通しをご説明します。
Q. お酒に酔っていて、よく覚えていません。
覚えていない場合でも、防犯カメラの映像や、目撃者の話などから、事実関係が確認されます。わからないことは、無理に話さないことも大切です。
まとめ
暴行・傷害事件では、被害者との示談が不起訴の大きなポイントになります。
早めに弁護士にご相談ください。