国選弁護人と私選弁護人の違い

監修:弁護士 齊藤 翔平(埼玉弁護士会所属/大宮ありあけ法律事務所)

刑事事件の弁護人には、国が費用を負担して選ぶ「国選弁護人」と、自分で選んで依頼する「私選弁護人」があります。「弁護士は国が無料でつけてくれるのでは?」と思われている方も多いのですが、国選弁護人がつくのは、一定のタイミング以降に限られます。どちらの弁護人を選ぶかで、弁護活動を始められる時期が大きく変わります。

こんな疑問はありませんか?

  • 国選弁護人は、無料?
  • 国選弁護人は、いつからつく?
  • 私選弁護人に頼むと、何が違う?
  • 費用はどのくらいかかる?

この記事でわかること

  • 国選弁護人が付くタイミングと条件
  • 私選弁護人に依頼するメリット
  • 途中から私選弁護人に切り替える場合

国選弁護人とは

国選弁護人は、本人に弁護士を依頼するお金がない場合などに、国が選んで付ける弁護人です。逮捕された事件では、勾留が決まった後から付けることができます。

POINT 逮捕されてから勾留が決まるまでの最大72時間は、国選弁護人は付きません。また、在宅事件で起訴される前の段階では、国選弁護人は付きません。

私選弁護人とは

私選弁護人は、本人やご家族が自分で選んで依頼する弁護人です。費用はかかりますが、逮捕された直後や、在宅事件の段階から、すぐに弁護活動を始められます。

私選弁護のご相談を受け付けています
逮捕直後や在宅事件の段階から、すぐに動きます。

私選弁護人に依頼するメリット

  • 逮捕直後から接見し、取調べへの対応をアドバイスできる
  • 勾留を防ぐための働きかけを、勾留が決まる前に行える
  • 在宅事件でも、早い段階から示談などを進められる
  • 弁護士を自分で選べる

POINT 早期釈放を目指すなら、逮捕されたらすぐに、私選弁護人に依頼してください。勾留が決まる前の最長72時間に動けるのは、私選弁護人だけです。

途中から切り替える場合

国選弁護人が付いた後に、私選弁護人に依頼することもできます。私選弁護人が付くと、国選弁護人は解任されます。国選弁護人の対応に不安がある場合については「国選弁護人の対応に不安があるとき」で解説しています。

国選弁護人と私選弁護人の比較

国選弁護人私選弁護人
選び方裁判所が選ぶ本人や家族が選ぶ
つく時期勾留が決まった後いつでも逮捕直後・在宅事件も
勾留を防ぐ活動できないできる
費用原則として国が負担後で負担を求められることも自分で負担

よくある質問

Q. 国選弁護人の費用は、本当に無料ですか?

原則として国が負担しますが、判決で、本人が費用を負担するよう命じられることもあります。

Q. 家族が私選弁護人を選んでもいいですか?

ご家族が弁護士を探して依頼することもできます。弁護士が本人に接見し、正式に依頼を受けます。

Q. 途中で弁護士を変えることはできますか?

私選弁護人を選び直すことはできます。国選弁護人から私選弁護人に切り替えることもできます。

まとめ

国選弁護人は勾留が決まった後から付き、私選弁護人は逮捕直後や在宅事件の段階から活動できます。

早期釈放を目指すなら、逮捕されたらすぐに私選弁護人にご相談ください。

この記事の監修

弁護士 齊藤 翔平(埼玉弁護士会所属/大宮ありあけ法律事務所)

青山学院大学法学部卒業。
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