子どもを少年鑑別所に入れたくない|観護措置を避けるには

監修:弁護士 齊藤 翔平(埼玉弁護士会所属/大宮ありあけ法律事務所)

子どもが逮捕され、「このまま少年鑑別所に入ってしまうのか」と不安で眠れない保護者の方もいると思います。少年鑑別所に入るかどうかは、家庭裁判所に事件が送られた直後に判断されます。それまでの数日間に、できる限りの準備をすることが大切です。

こんな疑問はありませんか?

  • 子どもが、少年鑑別所に入れられそう
  • 少年鑑別所には、どのくらいの期間入る?
  • 鑑別所に入ると、学校はどうなる?
  • 保護者として、何を準備すればいい?

この記事でわかること

  • 少年鑑別所に入る「観護措置」とは
  • 観護措置を避けるために
  • 保護者の方ができること

観護措置とは

家庭裁判所に事件が送られた後、少年の心身の状態などを調べるために、少年鑑別所に入れる手続きを「観護措置」といいます。期間は、法律上は2週間ですが、実際には更新されて4週間程度となることがほとんどです。事件によっては、最長8週間まで延長されることもあります。

観護措置にも意味がある

少年鑑別所に入ることには、大きな不安があると思います。ただ、観護措置には、少年の立ち直りにつながる面もあります。

  • 心理の専門家による面接や検査を受け、少年が抱えている問題や、立ち直りに必要な支援がわかる
  • 規則正しい生活の中で、自分のしたことを落ち着いて振り返る時間になる
  • 悪い交友関係など、事件の背景にある環境から、いったん距離を置ける
  • 鑑別の結果は、家庭裁判所が少年に合った処分を考えるための材料になる

一方で、数週間、学校や仕事を休むことになる影響は小さくありません。お子さまの状況によって、観護措置を避けるべきか、鑑別の機会を立ち直りにつなげるかを、弁護士と一緒に考えていきましょう。

観護措置を避けるために

  • 家庭裁判所の裁判官に、観護措置の必要がないことを伝える意見書を出す
  • 家庭で少年を監督できる環境が整っていることを示す
  • 学校や職場への影響が大きいことを伝える

POINT 観護措置をとるかどうかは、事件が家庭裁判所に送られた直後に判断されます。お子さまが逮捕されたら、すぐに弁護士に相談してください。

お子さまの事件のご相談を受け付けています
観護措置の判断までに準備を整えることが大切です。すぐにご連絡ください。

観護措置が決まった場合

観護措置の決定に不服がある場合は、異議を申し立てることができます。また、学校の試験などの大切な予定がある場合は、一時的に外出を認めてもらうよう求めることもあります。

保護者の方ができること

保護者の方が、少年を家庭でしっかり監督していく意思を示すことは、観護措置の判断に影響します。少年事件の流れは「少年事件の場合の流れと対応」で解説しています。

  • 家庭で子どもを監督していくための具体的な計画
  • 学校や職場との関係(通学・通勤を続けられるか)
  • 子どもの生活の様子がわかる資料(成績、部活動、アルバイトなど)
  • 被害者への謝罪や弁償の準備

よくある質問

Q. 少年鑑別所では、どのように過ごしますか?

心理の専門家による面接や検査を受けながら、生活します。家族の面会も、決められた範囲でできます。

Q. 鑑別所に入ったら、少年院に行くことになりますか?

鑑別所に入ったからといって、必ず少年院に行くわけではありません。少年審判で、処分が決まります。

Q. 試験の日に、鑑別所から出してもらえますか?

学校の試験などの大切な予定がある場合は、一時的な外出を認めてもらえるよう、裁判所に求めることがあります。

まとめ

少年鑑別所に入る観護措置は、家庭での監督の環境を示すことなどで、避けられる場合があります。

判断までの時間が限られているため、お子さまが逮捕されたら、すぐに弁護士にご相談ください。

この記事の監修

弁護士 齊藤 翔平(埼玉弁護士会所属/大宮ありあけ法律事務所)

青山学院大学法学部卒業。
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