監修:弁護士 佐藤 都(埼玉弁護士会所属/大宮ありあけ法律事務所)
配偶者のスマートフォンで不倫のやりとりを見つけた。でも、わかっているのは下の名前とSNSのアカウントだけ。慰謝料を請求したくても、相手のフルネームや住所がわからなければ、通知を送ることも、裁判を起こすこともできません。つらい気持ちの中で、どうしたらよいかわからなくなってしまう方も少なくありません。
手がかりによっては、弁護士が、相手の氏名や住所を調べられる場合があります。一方で、自分で無理に調べようとすると、トラブルになることもあります。この記事では、相手を調べるための手がかりと、調べ方、注意点を解説します。
こんな疑問はありませんか?
- 相手の下の名前しかわからない
- 電話番号から、住所を調べられる?
- SNSのアカウントしかわからない
- 探偵に頼んだほうがいい?
- 自分で調べてもいい?
この記事でわかること
- 相手を調べるための手がかり
- 弁護士による調べ方
- 自分で調べるときの注意点
- 相手がわかった後の流れ
相手を調べるための手がかり
- 携帯電話の番号
- メールアドレス
- 車のナンバー
- 勤務先や、配偶者と出会った場所(職場、アプリなど)
- SNSのアカウント
配偶者のスマートフォンのやりとりや、手帳、レシートなどに、手がかりが残っていることもあります。
弁護士による調べ方
電話番号から調べる
弁護士は、弁護士会照会という制度を使って、携帯電話会社に、契約者の氏名や住所を照会することができます。回答が得られるかどうかは、照会先や事案によって異なります。
車のナンバーから調べる
車のナンバーがわかる場合は、弁護士会照会などを使って、車の登録の情報から、所有者を調べられることがあります。
以前の住所から調べる
以前の住所がわかる場合は、ご依頼を受けた弁護士が、住民票などを取り寄せて、現在の住所をたどれることもあります。
不倫相手の特定のご相談も受け付けています
わずかな手がかりからでも、調べる方法をご提案します。
探偵に依頼する方法
不倫の証拠を集めるために探偵に依頼すると、その調査の中で、相手の氏名や住所がわかることもあります。ただ、探偵の費用は高額になることもあるため、弁護士に相談してから依頼するかを決めるのも一つの方法です。
自分で調べるときの注意点
POINT 相手を調べるために、配偶者のスマートフォンのパスワードを勝手に解除したり、相手の自宅を待ち伏せしたり、何度もつきまとったりすると、トラブルになったり、法律上の問題になったりするおそれがあります。調べ方に迷ったら、まずは弁護士にご相談ください。
相手がわかった後の流れ
相手の氏名と住所がわかれば、通知書で慰謝料を請求し、交渉や裁判に進むことができます。請求の流れは「不倫相手に慰謝料を請求したい」で解説しています。
よくある質問
Q. SNSのアカウントしかわからない
SNSの運営会社に情報の開示を求める手続きは、名誉を傷つける投稿などがある場合に使われるもので、不倫相手を特定するためだけに使うのは難しいことが多くあります。電話番号や勤務先など、ほかの手がかりがないかを、あわせて確認しましょう。
Q. 配偶者に聞けばわかるかも
配偶者が相手の情報を教えてくれれば、それが一番の近道です。話し合いの際には、感情的になりすぎないよう注意しましょう。
Q. 配偶者には請求できる?
できます。不倫の慰謝料は、不倫をした配偶者に請求することもできます。
まとめ
不倫相手の名前や住所がわからなくても、電話番号などの手がかりから調べられる場合があります。
無理に自分で調べようとせず、まずは手がかりを持って、弁護士にご相談ください。