在宅事件の場合の流れと対応|警察から呼び出しを受けたら

監修:弁護士 齊藤 翔平(埼玉弁護士会所属/大宮ありあけ法律事務所)

警察から電話があり、「話を聞きたいので署に来てほしい」と言われた。逮捕はされていないけれど、これからどうなるのか不安だという方も多いと思います。逮捕されずに、普段どおりの生活を続けながら捜査が進む事件を「在宅事件」といいます。

こんな疑問はありませんか?

  • 警察から呼び出しを受けた
  • 逮捕されていないから、大丈夫?
  • 取調べには、何回呼ばれる?
  • 書類送検されたら、どうなる?
  • 在宅事件でも、弁護士は必要?

この記事でわかること

  • 在宅事件とは何か、身柄事件との違い
  • 警察や検察から呼び出しを受けたときの対応
  • 不起訴に向けて弁護士ができること

在宅事件とは

在宅事件は、逮捕や勾留をされずに、自宅で普段どおりの生活を続けながら、警察や検察からの呼び出しに応じて取調べを受ける事件です。逃げたり証拠を隠したりするおそれが低いと判断された場合などに、在宅事件として扱われます。

POINT 在宅事件でも、起訴されて裁判になったり、罰金を科されたりすることがあります。逮捕されていないからといって、軽く考えるのは禁物です。

身柄事件との違い

  • 普段どおり、仕事や学校に通いながら捜査を受けられる
  • 逮捕されている事件のような時間の制限がないため、捜査が数か月以上続くこともある
  • 国選弁護人が付かないため、弁護士が必要な場合は自分で依頼する

警察から呼び出しを受けた方のご相談を受け付けています
取調べの前にご相談いただくと、対応を整理して臨めます。

在宅事件の流れ

  1. 警察から呼び出しを受け、取調べを受ける
  2. 警察の捜査が終わると、事件が検察官に送られる(書類送検)
  3. 検察官から呼び出しを受け、取調べを受ける
  4. 検察官が、起訴するか不起訴にするかを決める
  5. 起訴された場合は、罰金の手続き(略式起訴)か、裁判(公判請求)になる

呼び出しを受けたときの対応

  • 呼び出しには、原則として応じる(正当な理由なく応じないと、逮捕されるおそれがある)
  • 都合が悪い日は、日程の変更を相談できる
  • 取調べでは、話したくないことは話さなくてよい(黙秘権)
  • 供述調書の内容は、よく確認してから署名する

取調べの前に弁護士に相談しておくと、何をどう話すべきかを整理して臨むことができます。

不起訴に向けて弁護士ができること

  • 被害者との示談の交渉
  • 検察官に、不起訴を求める意見書を出す
  • 反省の気持ちや、再発を防ぐための取り組みを示す資料を整える

在宅事件は捜査の期間に余裕がある分、示談などの活動を十分に行える面もあります。早めにご相談いただくほど、取れる手段が増えます。

よくある質問

Q. 在宅事件は、いつ終わりますか?

身柄事件のような時間の制限がないため、数か月から1年以上かかることもあります。検察官が処分を決めるまで続きます。

Q. 在宅事件の途中で、逮捕されることはありますか?

呼び出しを無視したり、証拠を隠そうとしたりすると、逮捕されるおそれがあります。捜査には誠実に協力しましょう。

Q. 処分が決まったら、連絡はきますか?

不起訴になった場合は、本人から検察庁に問い合わせることで、結果を確認できることがあります。起訴された場合は、裁判所などから書類が届きます。

まとめ

在宅事件は、逮捕されずに捜査が進む事件ですが、起訴されることもあります。

警察から呼び出しを受けたら、取調べの前に弁護士にご相談ください。

この記事の監修

弁護士 齊藤 翔平(埼玉弁護士会所属/大宮ありあけ法律事務所)

青山学院大学法学部卒業。
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